Break the wall

作品集: 最新 投稿日時: 2014/05/16 23:03:09 更新日時: 2014/05/16 23:03:09 評価: 6/6 POINT: 22 Rate: 1.34
 冷たいコンクリートの壁。それはとてもいいものだ。直射日光や雨からはもちろん、余計な他者との関わりからも私を守ってくれる。どうせこの世にはろくな奴がほとんどいない。そうでなかったらただ危険だという身勝手な理由で、何もしてない私が地下に閉じ込められる事はなかっただろう。私の能力があればこんな地下室からいつでも出られるが、案外居心地がいいので私はここにいる。時間になれば誰かが扉の外に食事を置いといてくれる。汚れた服やシーツを扉の外に畳んで置いとけば、いつの間にか新しい物が置いてある。読み終えた本もそうだ。だから私は誰にも邪魔されずに本を読みふける事が出来る。そうやって私は495年間を過ごしてきた。



 ある日、魔理沙が家に居ると誰かが扉を叩いた。魔理沙が扉を開けるとそこには
「ん、10進法のルーミアじゃないか。いきなりどうしたんだぜ。」
いつもと変わらず両手を広げたルーミアがいた。
「わはー。実はまりさの家にある本を読ませてほしいのだー。本を読む事はよい事だってけーね先生が言ってたのだー。」
「本が読みたいなら私の家よりいい所があるぜ。」
「そーなのかー。」
魔理沙が家の中から箒を取ってくる。
「ちょうど今から私も行こうと思ってた所なんだ。後ろに乗りな。」
魔理沙が箒にまたがるとその後ろにルーミアがちょこんと乗った。
「しっかり捕まってろよ。」
そう言って魔理沙は飛び立った。

 居眠りしている門番を素通りし、魔理沙は図書館に侵入した。
「よう、パチュリー。また本を借りに来たぜ。」
「盗みに来たの間違いじゃないの?借りた本はちゃんと返して欲しいわね。」
図書館の奥にいた少女が顔を上げていった。
「だから死んだら返すって。」
「今すぐ返して欲しいんだけど。」
そんな二人の会話をよそにルーミアは膨大な量の本に圧倒されていた。
「すごい、本がこんなにたくさんあるのだー。」
そこで、パチュリーが初めてルーミアの存在に気付く。
「魔理沙が他人を連れてくるなんてめずらしいじゃない。」
「こいつが本が読みたいって言ったからついでに連れてきたんだぜ。ルーミア、気に入った本があったら借りてもいいんだぜ。」
「何言ってるのよ。本が傷むから貸し出し厳禁なんだけど。」
「まあまあ、そんな事言わずにさ。」
「日光は本の大敵なのよ。これ以上大事な本が日光に晒されないように、今日こそ貴方を止めてみせるわ。」
そして弾幕ごっこが始まる。

 ルーミアは巻き込まれないように気を付けながら本を見た。哲学書からファンタジー、ハードカバーから文庫本、分厚い専門書から薄い同人誌まで本当に色々な種類の本がそこにはあった。色々な本を見ているうちに、ルーミアは地下へ続く階段を見つけた。
「地下にはどんな本があるのかなー。」
ルーミアが階段を降りていくと重たい鉄の扉があった。いかにも開けてはいけなさそうな雰囲気だった。が、ルーミアはそれに気付く事が出来ないほどHだった。ルーミアはその禁断の扉を開けてしまった。



 私は読んでいた本から顔を上げ、侵入者を見つめた。
「あなた、誰?」
侵入者は目をぱちくりさせて言った。
「こんなところで何してるのだー。」
(はぁ?なんで質問に質問で返すのよ。)
「用がないなら出てってよ。」
「そんな暗い所で本読むと目が悪くなるよ。」
(私は吸血鬼だから暗くても大丈夫だっつーの。つーか何こいつ、さっきからこっちの話全然聞いてないの?なんかむかつく。)
「いいから、ほっといてよ。」
そう言って弾幕を打つ。弾幕は侵入者の腕にかすった。侵入者は手から本を落としてポカーンとしてた。
「さっさとその本拾って出て・・・。」
今度は私が本を見てポカーンとしてしまった。
「え、なに・・・これ・・・。」
たまたま開いたページでは、男性と女性が裸でお互いの体を絡ませ合っていた。
(なにこれ・・・こんなの知らない。)
「ひょっとして性行為をしらないのか−?」
(これが・・・性行為?)
本で読んだ事はあったがまさかこんな物だとは思ってもいなかった。
「私としてみない?」
侵入者がニヤリと笑う。
「え、でも、私達女の子同士じゃない。」
近づいてくる彼女に対し、私はジリジリと後ずさりながら言った。

 後ずさった方向が間違っていた。
「ベッドの方に逃げるなんて誘ってるのかー?」
気が付くと私の後ろにベットがあった。侵入者が近づいてきて私をベッドに押し倒す。
「ちょっと、やめ、んっ!」
侵入者が顔を近づけて来たかと思ったら、唇を奪われた。
(初めてだったのに。でも頭がボーとして・・・。)
彼女が唇をはなすと二人とも荒い息をしていた。彼女が再び唇を重ねてくる。しかし今度は舌を入れてきた。すでに意識が朦朧としていた私は抵抗する事も出来ずに彼女を受け入れてしまう。どれ位の時間が経ったのだろう。私の時間感覚は麻痺してしまったようだ。彼女が唇をはなすと私達の間に銀色の橋が架かる。その橋が重力に耐えられず切れて私の唇の上に落ちるのを、私はただボーっと眺めていた。その直後だった。
「ひゃん!」
私の体に電撃が走った。と、同時に私の口から自分のものとは思えないほど可愛らしい声が出た。彼女が私の乳首に触れたのだ。
「服の上からでもこんなに感じちゃうのかー。じゃあ直接触れたらどうなるのかなー。」
そう言って彼女は私の服のボタンを外し始める。
(ダメ、こんなの恥ずかしい。)
しかし私は腕を動かせずにいた。結局私は無抵抗のまま、彼女に全てのボタンを外させてしまった。彼女の前に幼い小さな膨らみがさらけ出させられた。彼女はそれをゆっくりとなで回し始める。彼女の手のひらが乳首に触れるたび私の口から甘い声が漏れる。
(私からこんな声が出るなんて・・・。私変だよ。この子に変にされちゃってるよ。)

 彼女はしばらく膨らみをなでたあと不意に言った。
「結構可愛く鳴くんだねー。ふむ、そろそろ食べ頃かなー。いただきまーす。あむ。」
「ひゃぐ!」
彼女が私の乳首を口に含み、舌で転がす。その快感に私の体が震える。
(なんか頭がふわふわしてきて・・・。)
「ダメ!それ以上やられたりゃ、私どこか飛んでっちゃいそう!」
「あは、イキそうなのかー。イっちゃえ!」
「ひゃああああぁぁぁぁぁ!」
(何これ!私気持ち良すぎて完全におかしくなっちゃってるよ!って・・・え?)
「やだ、私、お漏らししてる・・・。恥ずかしい・・・。」
「違うのだー。これは愛液っていうのだー。」
「あい・・・えき・・・?」
「うん、女の人が気持ち良くなると出す液だよー。」
「そうなんだ・・・。」
「じゃ、メインディッシュと行きますかー。」
「え?」

 気が付くと私は下着を脱がされ、秘所をなぞられてた。
「ひゃ、気持ちいいけど、ひゃうん、恥ずかしい・・・。」
「気持ちいいのかー。なら・・・。」
いきなり私の中に指が入れられる。指が動くたびに私の秘所からぐじゅぐじゅといやらしい音がする。
「や、音たてないで。」
「いい感じに熟してきたのだー。そろそろ仕上げに入るかー。」
彼女は秘所からいったん指を抜くと、割れ目を舌でなめた。さっきより強い電撃が私に走る。
「あん、や、だめ!そんな、くぅん、汚いとこ、ひやぁ、舐めないで。」
「たくさん蜜が溢れてきて、おいしいのだー。」
「ひいん、そんなこと、や、あ、言わないで。」
舌は秘所内にじわじわと進入してくる。そしてそれが私の中の一際敏感な場所に触れた瞬間。
「ひゃゃゃぁぁぁあああああああ!」
あたまの中が真っ白になった。そしてそれはすぐに暗くなり私は深い闇に沈んでいった。



 まだぼんやりとした頭で目を開くと、そこには見慣れた天井があった。ただいつもと違うのが・・・。
「あ、起きたのだー。」
隣で寝てる少女と自分が裸だという事だ。どうやら少しの間気絶してたようだ。少女の方を見ると彼女は腕を押さえながらこっちを見てた。そう言えば最初彼女に弾幕当てちゃったんだっけ。
「さっきはごめんね。腕の傷、やっぱり痛むの?」
「いや、たいしたこと無いのだー。」
「ちょっと見せてくれる?」
少女が手をどかすと、軽い擦り傷だったが血が出ていた。私はその傷口を舐める。
「ひゃっ!」
「あ、ごめん。痛かった?」
「いや、ちょっとくすぐったかっただけなのだー。でもさっきより痛くなくなったのだーありがとなのだー。そう言えば自己紹介まだだったのだー。」
そうだ、あんな事したにも関わらずお互いの名前すら知らなかった。
「私はルーミア。あなたは?」
「私はフランドール・スカーレット。フランって呼んで。」
「分かったのだー、フラン。」
「で、ルーミア。何であんな事したの?」
「なんか、昔の自分に似てたからかなー?」
私の問いに対するルーミアの答えは意外だった。確かに私達は金色の髪、紅い瞳、そしてリボンと似ている。が、彼女は昔の自分と言った。彼女の過去に何があったのだろう。
「昔の私みたいに、自分の殻に閉じこもってる気がしたのだー。」
「確かに閉じこもってたわ。だって他人と関わってもろくな事無いんだもん。私は何もしてないのに危険だというだけでここに閉じ込められたのよ。」
言ってて私はふと気づいた。なんで私この子にこんな事まで打ち明けてるんだろう。
「やっぱりそうだったのかー。実は私もなのだー。これ、実はリボンじゃなくて御札なんだ。私も危険だからって封印されちゃって。」
ルーミアは髪に付いてる赤い物を指さして言った。
「私も思ったよ、なんて自己中心的なんだろう、世の中にはこんな奴しかいないのか、ってねー。でもしばらくして気付いたんだー。この世界にはそんな奴も居るけど、いい人も同じくらい居るってねー。だから貴方にもそれを教えたくて、心を開いてくれるようにって。」
「で、なんでそこで性行為を?」
「だって何言ってもあなたの心に届かなかったじゃない。」
「にしても強引過ぎない?」
「終わりよければすべてよしなのだー。」
(はぁ、でもこの子のことはいい人だと信じてみてもいいかも)
私がそう思った時だった。
「ルーミア、どこに居るんだぜ?」
「魔理沙が呼んでるから私行かなくちゃ。また今度会おうね。その時は私の友達を紹介してあげるのだー。」
「じゃあね、また会いに来てくれるのを待ってるよ。」
ルーミアはふわふわと飛んで行った。
(そう言えばさっき彼女が言ってた魔理沙ってこの前遊んでくれた白黒魔法使いだっけ。今思い返せばあの人もいい人ぽかったな。案外この世界も捨てた物じゃないかも。)



 冷たいコンクリートの壁。それはあまり良くないものだ。確かに直射日光や雨から私を守ってくれるが、同時に他者からも私を遠ざけてしまう。この世にはろくでもない奴も居るが、そうでない人も居ると信じている。私はこの壁と心の壁で他者を遠ざけていた。でも私の能力があれば壁の一枚や二枚、簡単に壊せるはずだ。私は昨日までの私とは違う。今の私なら、コンクリートの壁の向こうに行けるはずだ。 
いつもは弱い1ボスのルーミアでも、ベッドの上だとEXボスのフランを圧倒する、そんなルミフラが書きたかったです。
壁というお題、正直難しかったです。色々思いつきましたが。
主人と従者の壁とか、紅魔館を守る壁としての美鈴とか、あと天子のむn・・・ピチューン
あとがきはここで終わっている。
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2014/05/16 23:03:09
更新日時:
2014/05/16 23:03:09
評価:
6/6
POINT:
22
Rate:
1.34
1. 6 リラクシ ■2014/06/08 00:15:11
おいしい1ボス×EXボスねっちょどうもっしたぁ!
自身を囲う壁に対する認識が始めと終わりに変わるという変化は短いながらも分かり易くされていて、フランの前向きな未来を想像させられる終わり方がグッドでした。
(余談:ルーミアの「終わりよければすべてよしなのだー」がカス○ロボのフカ○みたいで終盤笑い堪えれませんでした、Oh…)
2. 6 グランドトライン ■2014/06/09 00:10:27
壁に閉じこもる事は悪いことではない。だけど壊してみるのも一興だ。

ルーミア攻めのフランドール受け。ありそうでなかったこの組み合わせに「よくやった」と感謝します。
ルーミアの警戒心は無いくせに、性知識と世間に詳しいギャップがまたいい味を出してます。
ネチョシーンも幼い身体同士が絡み合ってなかなかエロかったです。
展開がやや強引ですが、エピローグも趣深く、短いながらも読みごたえがありました。

さあ後書きのアイデアを各作業に戻るんだ!
3. 4 ななし ■2014/06/20 05:48:52
ちょっと展開が早すぎておいてかれた感があります
4. 3 匿名 ■2014/06/22 16:35:09
基本点:1点
テーマ:1点(0〜3点)
エロさ:1点(0〜3点)
面白さ:0点(0〜3点)
一言感想:口調と言い所々のネタといい、東方を二次創作でしか知らない人が書いたという印象が拭えない。ルーミアに攻められる無垢なフランというカップリングは珍しいのだが…。
5. 1 ぱ。 ■2014/06/26 01:02:42
作者予想は龍鱗さん。

わはーとか言っちゃうキャラはいなかった気がするので、ちょっと東方の話と思えないです。
6. 2 toroiya ■2014/06/27 07:45:23
本当に終わりがよかったのでしょうか。……いや、考えすぎか

>「じゃ、メインディッシュと行きますかー。」
人の事言えませんが、ルーミアらしくないと思いました
名前 メール
評価 パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード