弾幕ごっこの歴史と、世代間での障壁について

作品集: 最新 投稿日時: 2014/06/07 17:45:00 更新日時: 2014/06/07 17:45:00 評価: 5/5 POINT: 29 Rate: 1.80
今、幻想郷に住む少女達の間で大流行している遊びがある。
その名もスペルカードルール――通称「弾幕ごっこ」
ルールは単純明快、少女達は予め使用するスペルカードの数を宣言し、先にスペルカードを使い切らせた方が勝ち。
攻撃方法としてはスペルカードによる攻撃の他に通常弾幕を使用することもでき、敵のスペルカードを回避できる場合はこちらで凌いだ方がよい。
なぜなら、スペルカードは発動時に敵の弾幕を全て消す効果を持っているから、どうせ使うなら緊急回避的な使い方をした方が効果的だからだ。
このようなスペルカードを使うタイミングという戦略性と、どうしても敵にスペルカードを使わせざるを得ない弾幕を作るという創造性。
この二つの要素の他に弾幕自体の美しさという点が合わさって、少女の間で絶大な人気を得た。


しかし、この遊びを快く思わない者が居る。
それが中年層、いわば"成熟した大人"と呼ばれる年層である。
彼らは弾幕ごっこを「教養無き幼稚な遊び」と断定し、少女達がまだ幼い頃から集会に参加させ
「弾幕ごっこに使う時間と金があったら勉学に勤しみなさい」
と諭した。その際に参考人物として稗田家の阿礼乙女が用いられ、子供達の中にはその少女に尊敬を、他方では憎悪や嫉妬を覚える者が現れた。
また、思春期やそれを過ぎた少女に対しては
「いつまでそのような幼稚な遊びをしているのですか。そんな単純な見た目を愉しむ遊びにいつまでも嵌っていては彼氏ができませんよ」
と諭し、年頃の青年が弾幕ごっこをしている少女を見て「気味悪い」や「乱暴そう。付き合いたくねえ」と苦言を漏らしたという例を紹介した。


なお、この時大人達は寺小屋の教師が弾幕ごっこをしているという話や
そもそも竹林では弾幕遊びを通り越した殺し合いを愉しむ者が居て、それには竹林の医師が世話をする貴族の娘が関わっているという話を隠した。
そんな話を大多数の彼らは知らないし、それに知ったとしても少数派として切り捨てる事で容易く解決するからだ。
まあ、寺小屋の教師の場合は発覚すると別の問題になりそうだが……。
ちなみに貴族の娘――本来は姫君なのだが、村人はそのような逸話を知らない――は、たまに里に来ては昔話をしているという噂がある。
が、同時に他の場所で見かけたという話もあり、真偽の程は定かではない。


この強烈な世代間の壁は、開始当初は少女達もあまり真に受けず、むしろ大多数が否定派に回った。
しかし、中年層の活動が本格化の色を帯び、幼少期からの教育が始まるにつれ、その否定派の数は少しずつ減っていく事になる。
活動が程々に効果をもたらし、弾幕遊びに嵌る少女の数を抑え、または年頃になったら弾幕遊びを止める少女の数を増やしたからだ。
しかし、中にはこうした活動を快く思わない者がいる。


「全く……人間というのは何と浅はかで、且つ愚かな生物なのでしょう」
黒い翼を羽ばたかせて人里の遥か上空を飛び、弾幕ごっこ禁止の啓蒙活動を行う人間達を見て、天狗は言葉を漏らした。
「これだけ多種多様な種族と文化を持つ幻想郷なのに、人間達は外を全く知ろうとしない」
彼女は天狗の山にて記者を勤めており、定例で出版する新聞は永遠亭等で有効活用されている。
あまり関係無い話だが、新聞は掃除の際に役に立つらしい。
「多数の趣味嗜好があるから、生物は楽しいのです。大体、人間達が同一だと感じている自然も、そうした多種多様な個性の集合体です。
 そのレンガや電柱は、多種多様な自然から統一性を抽出して作製しただけにすぎないのですよ」
近場にある高い屋根に腰を落ち着かせ、愛用のカメラを構える。
このカメラは弾幕を撮影する際にとても有効で、文字通り弾幕を"捕える"事ができる。
もちろん普通の景色を撮影する事だって可能であり、今回はその用途で使用されるようだ。
「まだ光すら統一性を規律できていないというのに人間の心理を統一させようだなんて、科学への冒涜にしかならない」
カメラの焦点を合わせ、集会の様子を鮮明に映せるよう調整する。


「さてと、明日の記事はこの集会にしましょうか。さすがに今回の記事は多くの妖怪達に興味を持ってもらえることでしょう」
数枚の写真を撮り、天狗は翼を広げて宙に舞い、この場を後にした。
後に、この記事がとある悲劇を起こす事になるとは、この時天狗は思いもしなかった。








「わ、私に何の用だ?」
夜――
人里や暗闇に包まれ、月の明かりで仄かに景色が見えるのみである。
幸い人里には電気が通っているので家の近くだと明かりが零れているのだが、まだまだ発展途上であるが故に白熱電球であり、お世辞にも頼れる零れ灯ではなかった。
そんな零れ灯がある寺小屋の入り口に村人が3人集まり、少女を問い詰めている。
問い詰められている少女は寺小屋で教師をしており、名は慧音という。
「わ、私が弾幕ごっこを遊んでいるだと!? どこでそのような話を聞いた?」
額には仄かに汗が流れ、脳内に緊迫の音が差し迫る。
彼女が弾幕ごっこを行う時は大抵満月の時。
人里の人間達には隠している事だが、実は彼女は半人半妖で、満月の丑三つ時になるとハクタクになってしまうのだ。
その間の記憶は無いらしいが、性格は大幅に変化すると目撃者――巫女や妖怪、それに不死者――は言う。
その変身してしまう事が人里の人間達に知られてしまうと、恐ろしい事になる。
まず寺小屋からは追放されてしまうだろう。誰が妖怪に子供を預けたがるだろうか。
それだけで済めばいいが、妖怪に対して過激な立場を取る人間達から迫害を受ける可能性だってある。
幸いにも彼女は阿礼乙女に幻想郷の歴史を編集する際に協力をしているので、完全に追い出される事はないだろう。
しかし、真に恐ろしいのは権力を何とも思わない連中――あるいは信用しない連中である。
彼らは自分達こそが正しいと信じ、他者の制止を振り切ってでも彼女を迫害するだろう。
それは身体を千刺しにする事かも知れないし、皮を剥ぐ事かも知れない。
幻想郷の文化水準は結構古く、ましては人里は一種の集落。
どのような慣習があるのか完全に把握するのは難しい。


彼女はそんな行く末まで想像したのだろう。手は震え、腰も退きを見せ始めている。
そんな彼女に村人の一人がとある物を見せた。
天狗が書いた新聞だ。そこには天狗が撮影した弾幕ごっこ禁止啓蒙活動の写真が堂々と一面を飾っている。
「ふ、ふんっ。その新聞が出鱈目である事はお前たちだって知っている事だろう?」
彼女は頭を振り、その情報源を否定する。
集会を屋根の上から撮影する天狗が書いた新聞、その信憑性は妖怪の間ではすっかり評判になっており、本当に中身が読まれるのは一大的な催し事があった時ぐらいだ。
まあ、稀に暇を持て余した姫君が縁側で読んだりもするのだが、読む度に彼女は口元に手を当て、くすくすと笑っては柱に身体を預ける。
つまり、記事の可笑しさに楽しみを見つけ、笑っているのだ。
ああ、あの天狗はなんてつまらぬ記事ばかり書いているのだろう。と。
しかし、今回ばかりはその記事に若干の信憑性を伺えるようだ。
それもそのはず、一大的な催し事について書かれているし、彼女にとっても不味い記事があったからだ。
それは永夜異変の時にたまたま夜雀が人里に寄った時のインタビューであった。
彼女は巫女と境界の妖怪との弾幕ごっこに負け、とぼとぼと帰路についた所、人里を偶然通りかかったらしい。
彼女は慧音が弾幕ごっこを行っていたという趣旨の発言をしており、それが堂々と書かれている。
「……な、なにっ!? お前たち、本気で言っているのか!?」
村人達は噂として広げるだけならいいでしょ? と彼女に脅しをかける。
この新聞のもう一つの使い道。それは噂の情報源として利用すること。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。噂を多数流せばその中に一つぐらい真実が混じっているんじゃないか。
そんな村人達が妖怪をだしにして噂を流して遊ぶ娯楽のためにも、その新聞は活用されていた。
下衆な遊びだと思うし、そんな遊びをする大人達が弾幕ごっこを否定する立場にあるのかと思う者も居るかも知れないが、
彼らは人間関係を使った遊びなら大抵高尚だと考えているし、そもそもそれに嵌る大人達ばかりでもない。
こうして大人達の間でも多数の趣味嗜好があるのに、少女達からは弾幕ごっこを取り上げようとしているのだ。
やはり人間は、自分の事になると目が盲目になるのである。


本題に戻ろう。村人達が代わりに慧音に突きつけた事、それは――
「わ、分かったよ……今晩だけだぞ」
全身を曝け出して俺達を愉しませろという卑劣で、且つ上流の人間が行うとは思えない内容だった。
このような人間に果たして他者の趣味を脅かす権限はあるのだろうか。
残念な事に、一応権限は持ち合わせているようだ。積み重ねた歳の差を根拠としてだが。
「こ、この場でやれと言うのか!? とんでもない! 普通は中でやることだろう!?」
慧音は自分の常識外の行為を求められ、声を荒げた。
その常識とは人里を守るための規則の一つ、いわば風紀と呼ばれるものだ。
慧音は要求された行為は家内でやるべきだと把握しているが、村人達は野外でやれと進言した。
どうして意見は噛みあわないのか、理由は簡単で、その行為は外法でこそ更に魅力を増してしまうからだ。
その行為の行きつく先での行為と、規律を乱す行為を現す事に使われる言葉は等しい。
「し、仕方がない……」
慧音は帽子を地面に置いてワンピースの裾を持ち、頭を通して脱ぎ始めた。
村人達から歓喜の声が湧き、慧音の行動を煽り立てる。
慧音にされた要求、それは女性が持っていて男性が持っていない物。そして、男性が強く求める本能的な物だった。
古来から多くの美術品にそれは描かれ、中には神秘性を物語る物まである。
それ程に神秘的で、且つ貴重なそれを、村人たちは下劣な行為を用いて得る事に成功した。
ワンピースの襟が頭から外れた時、慧音は身に纏う物を下着と靴下、それに靴のみとした。
しなやかでほっそりと、それでいてどこか頼れそうな節々は村人達を益々興奮の域へと持ち上げる。
特に目を惹くのがその胸だった、豊満という訳ではないが少女にしては平均よりやや上の豊かさを持つ胸は村人達に騒めきを起こさせた。
「こ、これでいいだろう? 次は何をすればいい?」
慧音は声を荒げ、次の行動を催促する。
早くこんな羞恥心を煽る状況から脱したかったからだ。
しかし、次の行動は少女の希望を大きく裏切る物だった。


「な、なにをする! 離してくれ!」
村人の内、二人が慧音の腕を押さえ、一人が正面に回った。
昂ぶった男性は理性を抑えられなくなったのか、あるいは最初から画策された物だったのか。
いずれかは分からないが、どちらにしろこの者らが下劣である事に変わりはない。
一人が胸の下着に手をかけ、剥いた。
剥き出しになった胸は抑えを失い。揺れながら外気に曝け出される。
「約束が違うだろう!? やめてくれ!」
悲痛な少女の叫びは里に響く。しかし皮肉にも助けようとする者は現れない。
なぜなら、夜は妖怪が跋扈しており、いつ喰われるとも知れないからだ。
近年の妖怪は実際に人を喰らう等という非効率的な行為は行わない。
行いすぎると人間の反発が強くなるだけだし、何より人が居なければ妖怪の心の有り所を失ってしまうからだ。
せいぜい外界から迷い込んできた生への希望潰えた者を喰らうぐらいだ。
しかし、それでは妖怪と人間での力関係が崩れてしまう。
そのような事情を汲み取った阿礼乙女は、妖怪を今も人間にとって非常に怖い存在と書き、それを記憶に遺す。
全ては人間の為でもあり、幻想郷を維持するためでもあった。
人間が妖怪を恐れなくなった時、それは外界へ文化的に近づく事を意味し、やがては幻想郷の崩壊を招くのだから。
という経緯から、今宵慧音が外の者により救われる可能性は非常に低い。
当然だが、村人達の行為が中断される事もないだろう。
下着を剥いた村人は慧音の胸に手を当て、優しく揉み始める。
慧音は腰をよじらせ村人達を離そうとするが、さすがに二人がかりで抑えられていると何ともできなかった。
能力を使えばいいのではないか? この瞬間を無かったことにすれば一発だろう。恐らくそう思われる聡明な方も多いだろう。
しかし妖怪の体調は精神的な要素に大きく左右されるという欠点を持つ。
なので村人達に襲われ多大な恐怖と焦りに支配された今の彼女では、到底そのような事はできそうにない。
ではであったばかりの頃にすればよかったのでは? そうすれば助かった可能性はあるが、彼女としてはできるだけ能力で人を消し去る事はしたくなかった。
なぜなら、彼女は半人であり、同じ立場である人間をできるだけ妖怪の力で消し去りたくなかったからだ。
しかし、そんな彼女の温和な判断が現状を招いている。例えるなら外来種が隔離された土地に居た在来種を喰うような惨劇に近いだろうか。
時折村人は乳首を指の腹で擦り、慧音に困惑した吐息を吐かせる。
この状態の彼女にとって、この刺激に気持ちよさは全くなく、ただこそばゆい感触が伝うだけだった。
しかし、そんな状況は村人の次の行動により次第に変容することとなる。


村人はもう片方の手を慧音の股間にやり、下着に手を挿し入れ、豆に手を当てる。
そしてその柔らかな感触を味わいながら、ゆっくりと押し潰した。
「っん……く……本当にやめてくれ……ここは外だぞ……」
彼女の声は弱く、そして小さくなる。
それもそのはず、女性の快楽の根源を弄られているからだ。
ここは乳首より遥かに神経が集まり、それを弄られると官能は高まらざるを得なくなる。
豆が充血していく様は、彼女の官能の昂ぶる様子をそのまま表す。
吐息が少しずつ荒くなり、抵抗の声に乱れが生じる。
「んっ……っは……いやだっ……どうして人間に襲われないといけないんだ……っくうっ……」
腰を微かに震わせ、身体に溜まる奇妙な痒みが少しずつ快楽へと置換されていく事に焦りを感じる。
痒みが置換されるという事は、乳首への責めも僅かにではあるが快楽が生じていくということ。
「くっ……は……んっ……」
豆は微かに体液で濡れ、乳首も尖りを得る。
身体は意思とは関係なく、非情にも準備を始める。
生殖活動、すなわち子孫を遺す営みへの準備を。
豆の皮を剥かれ、より敏感な部分を指で撫でられる。
すると、慧音は腰を大きく震わせ、はっきりとした声を漏らした。
「っぁあっ……くぅぅっ……」
その声は艶を帯び、熱もある。
豆は水音を鳴らし始め、彼女の聴覚は自身が立てる音――いずれも淫らで、自身の状態を表す物――で埋め立てられていく。
腕からは力が抜けていき、最早抵抗する余力など残されていない。
両腕を抑える村人が離れ、彼女の腰を抑える。慧音の身体は、どうしようもなく熱くなり、また、しっとりと湿気を纏っていた。
「いやだっ……っはぁ……やめてっ……っんん……」
真っ赤に充血して濡れる唇を開き、艶の吐息を吐き出す。
腰は村人に抑えられた状態で、それらに擦り付けるように揺らした。
もはや彼女の脳裏には、身体を蝕む快楽をどのように処理するかという事しかない。
目は潤んでいき、ここが寺小屋の外、つまり外である事すら分からなくなっていく。
そしてその自意識の狂いは、乳首を責め立てられ、豆を擦られる度に酷くなっていく。
そろそろ振り切れる頃だろうか、村人の責めをきっかけとし、少女は全てを曝け出す。


「っはぁ……ぃや……なにか……くるぅ……んぅああああああああ……」


頭を激しく振り乱し、その銀髪を周囲の村人たちに当てる。
たまらなく暴走した感触は運動神経を狂わせ、意味もなく全身を収縮させる。
彼女は今、全てを本能に任せて狂う。
それは常識、羞恥、そして今の状況をも忘却した状態。
媚声は夜の人里へ響き、彼女の絶頂はしばらくの間続く。


絶頂が止んだ後、慧音は腰に力が入らなくなり、村人達に身体を預けた。
目は潤み、目尻からは涙が零れる。
村人達はそんな彼女をゆっくりと地面に下ろした。
背中に冷えた地面が当たり、火照った身体を心地よい気分にしてくれる。
霞んだ夜空を見ながら、慧音は脳内で様々な事を思いめぐらせる。
どうしてこんな目に遭ってしまったのだろう……今晩が満月ならすぐに楽になれたのに……。
しかしそんな思考は、次の村人達の責めにより再び喪失してしまう。
村人は慧音の股間にある下着を外して、地面に脱ぎ捨てた。
剥き出しになった秘部は零れ灯で妖しく艶を放つ。
そして村人達は着物の帯を緩め、着物の重なり合う部分から一物を取り出した。
それらはいずれも大きく勃ち、物で例えるならナマコ程の長さがある。
彼女の痴態を見て誰がその生理現象を抑えることができよう? いや、できない。
そんな生温い一物を、一人は頬に擦り付け、もう一人は手に腰に擦り付ける。
それらは今にも子種を出しそうに震え、擦りつけた部分に透明な液体を塗りたくる。
「んんっ……な……なにしてるのっ……やめて……」
慧音は気持ち悪がり、苦しそうな声をあげて顔を背ける。
今更そんな反応をしたところでどうなるというのだろう。彼女の真意は身体に問われ、近い内に答えが明らかになるというのに。
頬に擦り付けていた村人が身体を震わせながら一物を一気に膨張させ、破裂させる。
その破裂先は当然、寺小屋で教師を務める少女の顔。
顔は白濁液に塗れ、穴という穴に侵入していく。
「んっ……っぺっ……にがい……」
反射的に目を瞑り、何とか白濁液が目に入るのを防ぐ。
しかし口や鼻はもろに白濁液を被り、味覚や嗅覚は米糠の香りに支配される事となった。
何度も呼吸をするのに、生臭い香りが体内に入り、気分が悪くなる。
いや、徐々に彼女の中で認識が変わっていく、それは少しずつ、でも着実に心地いい物へと変容させていった。
「っんんっ……んぅ……っんぅぅ……」
肩を揺らし、頬を急速に赤らめていく。吐息も微かに白く濁ると言う時期外れの反応を見せる。
ただ呼吸をしているだけなのに、その性欲の欠片を嗅ぐことで、身体は沸き立つ物をどうしようも抑えられなくなる。
沸き立つ物は全身の内部に痒みを作り、腰を揺すり、太腿を擦り合わせる。
村人から誘ってるのかという趣旨の野次を飛ばされ、自身の本能が少しずつ理性から剥離していく様を見て、焦る。
どうしよう、どうすれば身体を抑える事ができるのだろう。
そんな思案をしようとするが、それは次の村人の行動によって容易く崩されてしまう。
村人は慧音の真っ白な太腿を持ち上げ、しっとりと湿り艶を帯びた股間に一物を当てる。
そして村人は腰を出して一物を少しずつ秘部の割れ目に押し込んでいく。
「んっ……っはぁぁ……っん……!」
慧音は苦痛で皺を寄せ、張りつめた肺は声を出す機会を見失う。
ここで弾幕ごっこの世間での評価を振り返っておこう。
弾幕ごっこをいい年になっても続けている少女には彼女ができない、という話があった。
それは偏見だし、できる奴にはできるだろうという反論は当然の如く存在する。
それは少女の間で広まっている意見だった。
しかし、悲しいかな母集合を見るとそれが当て嵌まってしまう。
理由としては、弾幕ごっこに対する偏見というよりは本当に弾幕ごっこに熱心な少女は押しなべて人里と接触が薄いからではあるのだが。
彼女もその一人であった。自身が半分人外な事を隠すために人間との深い接触を避けていたのだ。
それ故に、彼女の異性との経験は未だなく、皮肉にも弾幕ごっこが原因で関わりを得ることとなってしまった。
村人は自身らが弾幕ごっこへ行っている迫害の正当性を得た事を確信し、少女へ自身の行いを悔やむようにと何度も罵声を浴びせる。
全く違う理由なのに、理不尽に浴びせられる言葉。
それに反論はしたいとどこかで思う慧音だったが、今はそれどころではない。
なぜなら、その罵倒は一物の抽送と併せて行われたからだ。
「んんっ……っぁ……ちがっ……はぁ……ぅ……これはぁ……だんまくが……げんいんじゃ……ん……」
思考を一物でかき混ぜられ、言いたい言葉は全て呻き声と吐息で消されていく。
非情にも、本能は理性に割り込み指示を送ってくる。
反論より、悦びを感じろと。
抽送を受ける度に、少しずつ呻き声は媚声へと変わっていき、そして吐息は鼻にかかった物へと姿を変えていく。
それは陵辱を受ける少女だけでなく、周囲の異性をも呑み込むための雰囲気作り。
そしてそれは、少女自身の心をも蝕んでいく。
「はぁ……ぁあん……くぁ……んんっ……っはぁ……」
肩を揺らし、頭を振り乱して毛先を地面に散らばらせる。
上気した湯気が全身から湧き、白い気体は口以外からも湧くようになった。
彼女の身体を満たしていくのは、原始的な快楽と卑しい嗜虐心だった。
直接交わらない村人二人は彼女の腰や顔に一物を擦り付け、再び白濁液をかける。
その生臭い欲情香を嗅ぎ、彼女の心は深い深い官能の沼へと堕ちていく。
両脚を交わる村人に絡ませ、自ら腰を浮かせて一物の挿入を受け入れる。
村人達からはついに本能を現しただの淫乱だの言われるが、もはや理性が活動を止め、本能のみで動く彼女の心には届かない。
「ぁん……はぁ……くちゃ……んっ……あぁんっ……っはぁ……」
顔にかけられた白濁液を舌で舐めとり、艶めかしい声を止め処なく吐き出す。
結合部から漏れるくちゃくちゃとした水音と、自身があげる媚声が、彼女の耳を犯す。
いよいよ官能は高みを極め、頂の日を拝もうとしている。


そして、ついにその時は来た。
何度も激しく痙攣をし、常に腰を宙に浮かせる慧音。
その寺小屋の少女はついに、本能すらも真っ白にさせる頃合いが来たのだ。
「はぁ……ん……ぁぁ……んん……」
力なく吐息で音を鳴らし、何度も腰を震わせ、いよいよ大きな波が来ることを脳に知らせる。
心と身体共に交わる男性に捧げ、ついにその結果を結実させる時が来る。
視界を真っ白に染め、ついに背を大きく反らした。
「はぁ……んんんん……! もぅだめ……いきますぅ……はぁああああああああああ……!」
全身は強く収縮し、強すぎる指示は反動となり筋肉を痙攣させる。
村人の腰を両脚で強く締め付け、膣内でも一物を締め上げる。
そうした刺激が男性も頂点に押し上げ、膣内に白濁液が吐き出された。
こうして互いの生殖活動は完了し、慧音は心と身体共に次の段階へと準備を進める。
絶頂から降り、筋肉から力が抜けた慧音は、地面に身体を投げ出し、ぐったりとした。
秘部に股間を埋める村人は、一度中に出した後もまだまだ衰えぬ一物をゆっくり抽送しながら、問う。
弾幕ごっこを止めるのか? と。
体内に貯まった快楽が染み込み、次の段階へと歩みを進める少女は、吐息で途切らせながら言う。
「はぁぃ……んぁ……やめますぅ……ぁんん……」
くちゃくちゃと股間から水音を鳴らしながら、言葉を進める。
今や彼女は少女ではなく、一端の女になった。
そんな女が求めることと言えば、偏見は混じるが……。
「だってぇ……あんっ……こっちのが……はぁぁ……きもちいぃからぁ……あんんっ……」
腰を妖しく蠢かして肩を震わせ、声に艶を乗せながら言う。
彼女の心は快楽によって満たされ、行動原理はすっかり娼婦の物と化した。
最早、今の彼女は非常時に弾幕ごっこを持ち出す無垢な少女ではなく、異性と身体を交わらせる事に悦びを感じる娼婦な女と化していたのである。

















寺小屋の少女が哀れな目に遭い、数日が経った。
「こほん……今日は日本語の勉強をしましよう。まずは漢文から……」
ここは寺小屋、子供たちの前に立つのは九代目の阿礼乙女である阿求だった。
彼女は滅多に寺小屋に姿を現さず、稀に催し事や書道の授業の際に姿を現すぐらいだった。
それが、こうして教鞭を執る理由。それは、彼女の"協力者"である少女が失踪したからだ。
「阿求せんせー! 慧音せんせー最近寺小屋に来ないんだけど、どうしたのー?」
生徒の内の一人である少女が阿求に聞く。
阿求は何があったのか全く知らない訳ではなかった。
というのも彼女は歴史を纏める以上聡明である事が求められ、それが故に断片的な情報から推察する事ができたからだ。
断片的な情報――それは天狗が配った新聞、少女が夜に姿を消した事、その日に灯りが付いたままの寺小屋、そして、一部の妖怪が耳にしたという微かな媚声。
これらの情報を基に、阿求は一つの仮説を立てた。
慧音は、恐らく何者かに正体をタネに脅され、拉致された、と。


あの時慧音に身体を強要した村人達は、彼らが持つ空き家の壁に彼女を一糸纏わぬ姿で拘束した。
両手は壁にかけられた鎖付きの鉄輪に嵌められ、股間にはどこで仕入れたか分からぬ張り子が挿入され、彼女に時折甘い息を吐かせる。
そして定期的に村人達は彼女に詰め寄り、張り子を勢いよく抜いてはその華奢で白い腰を掴んで一物を宛がう。
彼女は最初の方こそ眉を潜め、嫌悪感を露わにしたが、日頃から挿入される張り子と、時折胸や股間の豆に塗布される山芋の汁が彼女の身体に堪らない痒みをもたらし、自らを妖艶な姿へと変えていった。
胸を突き出しながら腰を振り、太腿を擦る姿は本人にとってはただの痒みを相殺する行為だったが、傍から見れば人を誘うただの艶やかな姿に見えない。
しかも裸体な事もあり、それはただの娼婦にさえ見えてしまう。
その上に、彼女自体、張り子での責めと男との交わり、そして時折胸を擦られる事により、自身の目的を段々と錯覚するようになってしまった。
今の彼女の振る舞いに最早痒みを消す為という理由は無く、脳裏にあるのは只々快楽のみ。


夜――
雲一つもない夜空が幻想郷を包み込み、外は一部の者以外出歩かない静寂の場となった。
「ん……はぁ……っんん……」
今宵も彼女は腰を揺らし、熱い吐息を吐く。
股間に刺さった張り子は震え、彼女の高まった官能を絶やさせない。
村人の一人が彼女に近寄り、刷毛を胸に差し出す。
少女が快楽に浸りきってからも山芋汁の塗布は続けられていた。
「んっ……っぁ……ぁん……」
刷毛の毛先の刺々しい刺激が敏感な乳首を刺激し、彼女は腰を揺する。
最早欲情した身体は視覚や聴覚を犠牲にして触覚を敏感にさせ、思考能力を絶え間なく曇らせる。
そして乳首の次は豆に刷毛が宛がわれた。
「あっ……ん……! はぁぁ……あぁああんっ……」
彼女は大きく腰を震わせ、股間から愛液を垂らす。
豆は山芋汁と体液に塗れ、妖しい艶を放つ。
太腿は何度も擦られ、鎖ががちゃがちゃと音を鳴らして揺れる。
刷毛が離され、村人が彼女から離れた。
しかし、山芋汁の効力はここからが本番である。
「あぁ……んん……ぁ……っん……」
山芋がもたらす痒み、これが今では無性に身体を火照らせ、身体を震わす快楽の源と化していた。
淫靡に腰を揺らし、媚声をあげる。
「あぁっ……っはぁ……んんっん……」
鼻にかかった吐息を漏らし、身体に貯まる快楽を愉しむ。
鉄輪に嵌められた手首が変色しているが、今の彼女にはそれを感じる余裕、あるいは意味など無かった。
それ程に彼女の身体は本能に支配され、または官能の泉に浸かりきってもいた。
村人達は、そろそろ彼女を夜の街――外界で例えると吉原のような遊廓――に出す事を画策している。
弾幕ごっこを根絶する活動をするにはお金が必要なのだ。こうして意を反する者を潰しながら資金源にする。これ程までに都合のよい一石二鳥は存在するだろうか。
村人達の間で笑みが止まらない。


ところで、そろそろ今宵の月の状態に触れる必要があるだろう。
なぜならそろそろ丑三つ時になるからだ。せっかくなら怖い話をしようではないか。
そう、今宵は満月――


















稗田家――
阿礼乙女――幻想郷の歴史を編集する為に転生を繰り返す少女が住まう屋敷。
それが朝日に照らされ、屋敷内を様々な勤め人が行き来する。
「阿求様! どうなさったのですか!?」
一人の侍者が机に突っ伏した阿求に駆け寄り、肩を揺する。
「んっ……っぁ……ううん……私は大丈夫だから……」
阿求は上体を起こし、寝ぼけ眼を擦りながらまどろんだ言葉を返す。
「そんな訳ありません! 阿求様はいつも規則正しい生活をなされていたじゃないですか! それが最近は毎日机に伏しておられる! 一体何があったのです!」
阿礼乙女は幼い頃から作法や生活習慣を教えられ、それを厳守してきた。
生活習慣が原因で歴史を編集できないとなると大問題になるからだ。
「あぁ……人間の文化を変える作業をしてるの……それで最近あまり寝てなくて……ふわぁぁぁ……」
手を口に当て、大きな欠伸をする。侍者は阿求が夜更かしをしてまで何をしようとしているのかよく分からず、
「そうですか……あまり無理はしないでください。既に歴史は編集し終えているからまだ安心できますが、阿礼乙女は短命の身
 自ら寿命を削る行為はお控えくださいませ」
と言い、部屋の入り口まで戻って丁寧にお辞儀をし、その場を去った。
侍者が去ったのを見て、阿求は独り言を漏らす。
「弾幕ごっこの地位を上げるためには、ここでもうひと踏ん張りしないといけませんね……
 地位が低いままだと、人間が消えるだけではなく、今度は喰われてしまいかねませんし……」
それには自分への決意が込められていた。
寺小屋の少女を二度と被害に遭わせたくないし、それに里の人間だって守りたい。
そんな強い決意が、少女に執着深く筆を進ませる原動力となる。
とある遊びがあって、それを反対する教授が居た一方でそれを愛用する教授も居たのを思い出して書いてみました。
もちろん私は後者を支持します。
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2014/06/07 17:45:00
更新日時:
2014/06/07 17:45:00
評価:
5/5
POINT:
29
Rate:
1.80
1. 9 リラクシ ■2014/06/11 22:06:06
ちん○勃った。
ちん○勃った!
ちん○勃った!(^ω^三^ω^)ちん○勃った!
エロい、エロすぎる! 短いながらも厚みのある文章と内容に大満足でした!なにこれすげぇ面白い!
怖い話と阿求の最後の台詞に「ワォ」と声が出てしまいました(脅した奴ざまぁ)。
惹きこまれる卓越した文力と濃厚なエロスを楽しめました、面白かったです。
2. 5 匿名 ■2014/06/22 16:57:32
基本点:1点
テーマ:1点(0〜3点)
エロさ:2点(0〜3点)
面白さ:1点(0〜3点)
一言感想:ねっとりとした調教の過程はエロい。ただ、壁をテーマにした話と言うにはやや関連性が薄い。男連中の因果応報(と思われる)な結末は少しスッキリした。
3. 6 グランドトライン ■2014/06/23 21:23:10
村人の下衆っぷりに「夜の弾幕ごっこ」というフレーズが頭をよぎる。

弾幕ごっこを軸に展開される凌辱劇はなかなか見ものでした。時折入る理屈的な解説もいい味出してます。
ネチョの表現も詳しく描かれており、慧音以外の台詞が無いのも想像を掻き立ててくれます。
しかし、致命的な誤字が一か所ありました。

弾幕ごっこをいい年になっても続けている少女には彼女ができない
>弾幕ごっこをいい年になっても続けている少女には彼氏ができない

ですが、ネチョ後の即落ちっぷりなど短いながらも読みごたえのある話でした。
オチもなかなかニヤリときます。因果応報である。

てか、中盤で弾幕ごっこ関係なくなったなw
いやアレもアレで弾幕ごっこかw
4. 2 ぱ。 ■2014/06/26 00:23:54
「世代の壁」という着想を話に落とし込むまでのコンバートがちょっと無理やりすぎるような……。
弾幕ごっこが遊びとして書かれている違和感がちょっと強くて、?を浮かべながら読むことに。
5. 7 通りすがりのGさん ■2014/06/27 23:49:41
確かに世代間の壁ってのは険しいですよねえ、わかります
こういう堅物キャラが屈服させられてしまうのも嫌いではないのですが、終盤の展開がなんとなく腑に落ちないといいますか、もう少し間をつなぐ描写が欲しかったように思います
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